裏四季

上場企業と毎日のまとめました。

阪急・阪急ホールディングスの企業研究

阪急・阪神ホールディングスって聞くと、電鉄の運営と百貨店が思いつきますが、実は沢山の会社の集合体です。

事業(2022年3月時点)

都市交通事業

鉄道事業
流通事業
  • 阪急電鉄
  • ㈱エキ・リテール・サービス阪急阪神
  • ㈱阪急スタイルレーベルズ都市交通
その他事業

不動産事業

賃貸事業
分譲・その他事業

エンタテインメント事業

スポーツ事業
ステージ事業

情報・通信事業

旅行事業

  • ㈱阪急交通社

国際輸送事業

ホテル事業

建設・環境事業

  • ㈱ハンシン建設
  • 中央電設㈱

広告代理・制作事業

人事・経理代行業

グループカード事業

グループ金融業

  • ㈱阪急阪神フィナンシャルサポート 

収益

2019年3月はコロナ禍に入る前のインバウンド収益が最高の時期でした。

都市交通事業(単位:億円)
  2022年3月期 2019年3月期
鉄道事業 1,185 1,528
自動車事業 341 494
流通事業 109 302
都市交通その他事業 86 183
合計 1,616 2,385

鉄道事業は定期券収入と定期券以外収入とわかれます。テレワークが普及することで、定期券収入は減少します。

不動産事業(単位:億円)
賃貸事業 1,124 1,111
分譲・その他事業 1,354 1,444
合計(調整後) 2,305 2,372

不動産賃貸事業は、阪急西宮北口駅阪急西宮ガーデンズ ゲート館、阪神西宮駅の商業施設「エビスタ西宮」の運営などがあります。

新型コロナウイルスの影響により、商業施設で一時休館や営業時間の短縮が行われました。

大規模開発プロジェクトのうめきた2期地区開発事業は2024年夏ごろの先行街びらきイベントが実施されます。

エンタテインメント事業(単位:億円)
スポーツ事業 294 371
ステージ事業 333 349
合計 628 1,265

 

その他事業(単位:億円)
情報・通信事業 591 558
旅行事業 604 355
国際輸送事業 1432 899
ホテル事業 255 649
建設業等その他の事業 516 434

紀文食品の企業研究

紀文食品の企業研究です。

歴史

1938年6月 保芦 邦人が、東京の八丁堀に「山形屋米店」を個人創業にて開店

1948年5月 水産物類の製造・加工及び販売を目的として、㈱紀文商店を東京都中央区に設立

事業内容

食品製造販売、食品の仕入れ販売です。練り物が中心であり、大変数が多いです。カニカマは有名です。正月商品も取り扱っています。

  • さつま揚げ
  • ちくわ
  • かまぼこ
  • はんぺん
  • 伊達巻
  • つみれ
  • おでん
  • 中華総菜
  • 糖質0麺
  • 豆腐そうめん

業績

練り物はスケトウダラという魚をメインに使用します。商品によって、鯛、ホッケ、アジなども使用します。魚の採れ具合によって生産量は変化すると予想されます。

海水温度でも魚の活動エリアが変わるため、取れなくなることも予想されるので売上に差が出てくる分野と予想されます。

売上高(単位:百万円)
  2022年3月期 2021年3月期
国内食品事業 70,839 73,182
海外食品事業 11,134 9,394
食品関連事業 17,229 17,274
合計 99,203 99,851

売上に差が出るということは業績にも影響が出るため、賞与の増減はありそうですね。

味の素の企業研究

味の素と言えば、調味料を製造販売している会社です。

一番有名なのはアミノ酸の入った旨み調味料ですが、沢山の商品を取り扱っています。

取扱商品

どれも有名どころを列挙しました。

色々あります。

実は化粧品やシャンプーも扱っています。

  • アミノ モイスト ローション
  • アミノ リバイタライズ シャンプー

スーパーに売っているレベルでは無く、金額が高めの商品です。ポイントはアミノ酸配合で、食品だけでなく、化粧品等にも含まれるのです。

理念

「世界中の様々な人が栄養価の高い健康的な食事をとれるようになること」

これが味の素の理念です。これはこの会社を受ける上でとても大切なことです。

バランスの良い食事をすれば健康になれる→バランスの良い食事には調味料が欠かせない。こういう考え方です。

売上

さて、過去との売上の比較です。

◆2022年3月期の売上

調味料・食品 6,642億円
冷凍食品 2,217億円
ヘルスケア 2,512億円
その他 121億円
合計 11,493億円

 

◆2013年3月期の売上

国内食品 4,011億円
海外食品 2,453億円
バイオファイン 2,042億円
医薬 714億円
提携事業 1,800億円
その他 701億円
合計 11,724億円

10年も経てば事業の括り方が変わっており、比較が難しいのですが、合計額は横ばい。

悪く言うと伸び代が無い。よく言うと、とても安定している。

2013年に国内で4,011億円の売上をあげるということは、ざっくりと日本は5,000 万千世帯なので、1世帯あたり年間8,000円支出していることになる。(もちろん冷凍食品も含まれる。)

アジシオはほとんど買わないが、冷凍食品、マヨネーズやコンソメ、キャノーラ油はそこそこ消費している。1世帯あたり年間8,000円ほどというのは納得できる金額である。

まとめ

調味料の生産は気候の変動にはあまり影響が無く、安定的に生産できる。

国内の売上げは早々下がるものではなくこれも安定的である。

革新的なことをやっていくのは中々難しいが、安定志向の人が就職するには非常にいい会社であると思う。

 

 

ウェルネオシュガーの企業研究

2023年1月1日に、日新製糖株式会社と伊藤忠製糖株式会社が経営統合を行い、持ち株会社としてウェルネオシュガー株式会社ができました。
日清製糖は家庭用向けの商品を、伊藤忠製糖は業務用向けの商品に強みがあるということで、経営統合する上で、非常にメリットがあるということ。

日清製糖の事業は、砂糖事業、食用純金箔事業、健康産業(スポーツクラブの運営)事業、倉庫産業とあります。

1972年に「ドゥ・スポーツプラザ」を開業。

2022年3月期の売上は、
砂糖事業42,172百万円
健康産業事業2,317百万円
倉庫事業1,571百万円でした。
2017年3月期の売上は、
砂糖事業46,372百万円
倉庫事業&健康産業事業 3,569 百万円
やはりメインは砂糖の製造販売ということです。
また、5年で売り上げは上がっておらず、これからも右肩上がりになることは無いと思われる。
新規事業をガンガンやっていく会社では無いので、就職活動する際はその辺も抑えていく必要がある。

サンクゼールの企業研究

2022年12月に上場した会社で、主な事業は下記です。

  • ジャム・ワイン、その他食品の製造販売
  • ワイナリー、レストラン、売店等の直営及びフランチャイズの展開

展開ブランドは下記です。

  • St.Cousair
  • サンクゼール
  • 久世福商店

サンクゼール社は、長野県飯綱町にてジャム工場とレストランの創業を開始。10ヘクタールのぶどう農園も開設し、ワインの製造も行っている。
2020年に長野県飯綱町のサンクゼールの丘にて久世福商店本店をオープン。
久世福商店のECコマースサイトでは手作りのジャム以外にもパスタソース、ふりかけ、ギフト商品、スープなど色々取りあっている。
ぶどう製品の製造工場以外の工場はないので、これらは輸入やOEMとして販売しているはず。いずれにしても、どれも美味しそう。

サンクゼール・久世福商店の2022年12月での店舗数合計は156店舗。うち、直営54フランチャイズ102です。
これからも店舗数が増えるが、どこまでの成長を見せるのかってところです。

例えば、日本の人口は右肩下がりの状況で、買い物するお客さんも右肩下がりなので、単純に言えば売上は下がるものです。
確かに店舗を増やせば売上は増えますが、採用する人材不足の状況のため、いつかは店舗数は増えなくなるはずです。

期待できる点は、観光客は増加傾向のため、インバウンド狙いで販売していけば、売上は伸びるかなと。
ただし、外交に問題ない世の中であればの話ですが。

そう言った点も踏まえて、就活をしていけば良いんじゃないかな。

湖池屋の企業分析

カルビーと並んでポテトチップスで有名な湖池屋です。

湖池屋がポテトチップスの販売を始めたのは1962年。対してカルビーが、ポテトチップスの販売を開始したのは1975年。実はカルビーよりも歴史が古いです。

2022年10月に日清ホールディングスの子会社となりました。

販売商品は次のお菓子です。知らないお菓子も結構あるのではないでしょうか。

  • The KOIKEYA
  • 湖池屋プライドポテト
  • じゃがいも心地
  • 湖池屋STRONG
  • ポテトチップス
  • カラムーチョ
  • すっぱムーチョ
  • ニッチリッチ
  • 濃いじゃが
  • スコーン
  • ドンタコス
  • ポリンキー
  • BECORN
  • おこめ心地
  • スリムバッグ
  • いつでもチャック
  • PinkyFRESH
  • 乳酸菌LS1

ポテトチップスにおいて、じゃがいもは国産のじゃがいもを使用しています。雨が降らないと育たず、雨が降りすぎると腐ってしまい、使い物にならないという、天候に売上が左右されてしまいます。

なお、就職活動においては、これらのお菓子を一通り食べるのは基本です。自社のお菓子を食べていなくて、どうやって商品の企画をするのでしょうか?

湖池屋の売上高

湖池屋さんの売上高です。

海外(アジア圏)に積極的に展開したのは最近です。ここ20年間売上がそこまで伸びていないので、成熟企業です。

湖池屋の売上高(単位:百万円)
年度 2022年3月期 2013年6月期 2004年6月期
売上高(全体) 30,395 29,127 32,232
売上高(国内) 26,066 29,127 32,232
売上高(海外) 4,329
海外の生産拠点 台湾
ベトナム
タイ
香港

その他

セブンイレブンの7プレミアム うすしお味のプライベートブランド商品の受注先ですね。

カルビーの企業分析

カルビーという会社について。ホームページの掲載情報をまとめました。就活などにお役立てください。

事業内容は、ポテトチップス、じゃがりこ、カッパえびせんのスナック菓子製造販売と、フルグラなどのシリアル製造販売です。
ポテトチップスが有名ですが、実は一番最初に売られたのは、かっぱえびせんという意外性があります。

売上高

2022年3月期の売上高です。単位は100万円。
国内213,600
北米16,156
中国、香港19,560
イギリス8,025
インドネシア6,160
韓国、タイ、シンガポール、オーストラリア14,507
海外の合計は64,439
全体では、278,000です。
海外比率は約30%です。
各国に販売拠点をもってますが、中国は地政学リスクのある国のため、中国と外交関係が悪くなると、この分の売上は下がると思われます。

ジャガイモについて

カルビーのポテトチップスに使われるジャガイモは、北海道のジャガイモを使用しているため、戦争等の地政学リスクにおいてはジャガイモが手に入らないということは無さそうです。
ただ、ジャガイモは雨が続くと腐ってしまい、収穫できなくなるという弱点があります。ここ数年集中した大雨が降るため、売上の増減には影響しやすいと思います。